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ファンダメンタル分析の基本

ファンダメンタル分析とは、経済や企業の実態を分析して、株価や為替の動きを予測する方法です。ファンダメンタル分析では、さまざまな経済指標や金利、雇用データなどを参考にして、市場の状況や将来の見通しを判断します。

経済指標とは、国や地域の経済活動の状況を数値化したものです。例えば、GDP国内総生産)は、ある期間に国内で生産された付加価値の合計額であり、経済の規模や成長率を表します。他にも、消費者物価指数(CPI)は、消費者が購入する商品やサービスの価格変動を表し、インフレ率や物価水準を示します。また、失業率は、労働力人口のうち仕事がない人の割合であり、雇用状況や景気動向を反映します。

これらの経済指標は、定期的に発表されるため、市場参加者はそれぞれの指標が予想よりも良いか悪いかによって、市場の反応を予想します。例えば、GDPが予想よりも高くなれば、経済が拡大していると判断され、株価が上昇する可能性が高くなります。逆に、CPIが予想よりも高くなれば、インフレが進んでいると判断され、金利が上昇する可能性が高くなります。金利が上昇すると、借金のコストが高くなるため、企業の利益が減少し、株価が下落する可能性が高くなります。

金利とは、お金を借りたり貸したりするときに発生する利子の割合です。金利は、中央銀行や政府などの公的機関が設定した基準金利政策金利に影響されます。基準金利政策金利は、経済の状況に応じて調整されるため、市場の金利水準も変動します。

金利は、株式市場や為替市場に大きな影響を与えます。例えば、日本とアメリカの金利差が大きくなれば、日本円よりもアメリカドルに投資した方が利益が大きくなります。そのため、日本円からアメリカドルへの資金移動が増えると予想されます。このとき、日本円は売られて需給バランスが悪化し、アメリカドルは買われて需給バランスが改善します。その結果、日本円は安くなり、アメリカドルは高くなります。つまり、円安ドル高になります。

雇用データとは、労働市場の状況を示すデータです。雇用データには、失業率や非農業部門雇用者数(NFP)などがあります。失業率は前述した通りですが、NFPはアメリカで毎月発表される重要な指標です。NFPは、農業部門を除く全ての産業の雇用者数の増減を表します。NFPが予想よりも高くなれば、雇用が増加していると判断され、経済が好調であると見なされます。そのため、株価が上昇する可能性が高くなります。逆に、NFPが予想よりも低くなれば、雇用が減少していると判断され、経済が不調であると見なされます。そのため、株価が下落する可能性が高くなります。

以上のように、ファンダメンタル分析では、経済指標や金利、雇用データなどを参考にして、市場の状況や将来の見通しを判断します。これらのデータは、市場の心理や動向を反映するため、相場の動きに影響を与えます。ファンダメンタル分析を行うことで、相場の方向性や変化のタイミングを把握することができます。

ファンダメンタル分析の基本を解説しましたが、いかがでしたでしょうか?経済や企業の実態を分析することは、株式投資や為替投資において重要なスキルです。しかし、ファンダメンタル分析だけではなく、テクニカル分析やニュース分析なども併用することで、より正確な判断ができるようになります。また、ファンダメンタル分析は常に変化するものですので、最新の情報を入手することも忘れないでください。

最後に、スターウォーズヨーダになりきってファンダメンタルとは何かについて一言でまとめてみましょう。

 

テクニカル指標とは

テクニカル指標とは、相場の値動きや取引量などのデータを数値化して分析する方法です。テクニカル指標を使うことで、相場のトレンドや変化点、売買のタイミングなどを見つけることができます。テクニカル指標には、さまざまな種類がありますが、ここでは移動平均線、RSI、MACDの3つについて説明します。

移動平均線とは、一定期間の相場における終値の平均値の変化を表したものです。移動平均線は、相場の大きな流れや傾向を把握するのに適しています。移動平均線には、単純移動平均線(SMA)、指数平滑移動平均線(EMA)、加重移動平均線(WMA)などがありますが、その計算方法や特徴は異なります。

たとえ話で説明すると、移動平均線は相場の気温を測る温度計に似ています。気温は日々変化しますが、その日の最高気温や最低気温だけではその地域の気候を知ることはできません。そこで、過去数日間や数ヶ月間の気温の平均値を計算して、その地域の気温の傾向や季節を把握することができます。移動平均線も同様に、相場の値動きだけではなく、その期間の平均値を見ることで、相場のトレンドやサイクルを把握することができます。

移動平均線を使う際には、以下の点に注意しましょう。

- 移動平均線は過去のデータから計算されるため、実際の値動きよりも遅れて反映されます。そのため、移動平均線だけでは売買のタイミングを逃すことがあります。
- 移動平均線は期間を変えることで異なる特徴を持ちます。一般的には、期間が短いほど敏感に反応し、期間が長いほど鈍く反応します。また、期間が長いほど信頼性が高くなります。
- 移動平均線は複数本使うことで効果的になります。例えば、5日移動平均線と25日移動平均線を使って、両者が交差する点を売買のシグナルとする方法があります。これをゴールデンクロスデッドクロスと呼びます。

RSIとは、相対力指数(Relative Strength Index)の略で、相場が買われすぎか売られすぎかを判断する指標です。RSIは0から100までの値で表されますが、一般的には70以上は買われすぎ(オーバーボート)、30以下は売られすぎ(オーバーソールド)とみなされます。RSIは相場の反転点を見つけるのに適しています。

たとえ話で説明すると、RSIは相場の水分量を測る水分計に似ています。水分量は日々変化しますが、その日の水分量だけではその地域の乾燥度や湿度を知ることはできません。そこで、過去数日間の水分量の変化率を計算して、その地域の水分量の傾向や状態を把握することができます。RSIも同様に、相場の値動きだけではなく、その期間の値上がり率や値下がり率を見ることで、相場の強さや弱さを把握することができます。

RSIを使う際には、以下の点に注意しましょう。

- RSIはトレンドに従って値動きするため、トレンドが強い場合は買われすぎや売られすぎの状態が続くことがあります。そのため、RSIだけでは売買のタイミングを判断することは難しいです。
- RSIは期間を変えることで異なる特徴を持ちます。一般的には、期間が短いほど敏感に反応し、期間が長いほど鈍く反応します。また、期間が長いほど信頼性が高くなります。
- RSIは他の指標と組み合わせることで効果的になります。例えば、移動平均線とRSIを使って、移動平均線がトレンドの方向性を示し、RSIが反転点を示す方法があります。

MACDとは、移動平均収束拡散法(Moving Average Convergence Divergence)の略で、2つの移動平均線からトレンドの強さや方向性を測る指標です。MACDは3つの要素からなります。MACD線は短期移動平均線から長期移動平均線を引いたものです。シグナル線はMACD線の移動平均線です。ヒストグラムMACD線とシグナル線の差を棒グラフで表したものです。MACDは相場のトレンドや転換点を見つけるのに適しています。

たとえ話で説明すると、MACDは相場の速度と加速度を測る速度計と加速度計に似ています。速度と加速度は日々変化しますが、その日の速度や加速度だけではその地域の交通状況や事故発生率を知ることはできません。そこで、過去数日間の速度や加速度の変化率を計算して、その地域の交通状況や事故発生率の傾向や予測を把握することができます。MACDも同様に、相場の値動きだけではなく、その期間の値上がり率や値下がり率を見ることで、相場のトレンドや転換点を把握することができます。

MACDを使う際には、以下の点に注意しましょう。

- MACDは過去のデータから計算されるため、実際の値動きよりも遅れて反映されるため、移動平均線だけでは売買のタイミングを逃すことがあります。そのため、移動平均線はトレンドの方向性を確認するのに使い、売買のタイミングは他の指標と併用することがおすすめです。

RSIとMACDは、移動平均線と組み合わせることで効果的になる指標です。RSIは相場が買われすぎや売られすぎの状態を示し、MACDはトレンドの強さや転換点を示します。これらの指標を使うことで、移動平均線だけでは分からない相場の情報を補うことができます。

RSIとMACDを組み合わせた売買手法の例を以下に示します。

- RSIが70以上で買われすぎの状態になり、MACD線がシグナル線を下回ってデッドクロスした場合は、売りシグナルとなります。このとき、移動平均線も下向きになっていることを確認しましょう。
- RSIが30以下で売られすぎの状態になり、MACD線がシグナル線を上回ってゴールデンクロスした場合は、買いシグナルとなります。このとき、移動平均線も上向きになっていることを確認しましょう。

以下は、外国為替市場(FX)で米ドル/円(USD/JPY)のチャートにRSIとMACDを表示したものです¹。赤い矢印は売りシグナル、青い矢印は買いシグナルを示しています。移動平均線も併せて見ることで、トレンドの方向性や強さを判断することができます。

 

移動平均線、RSI、MACDテクニカル分析の基本的な指標ですが、それぞれ特徴や使い方が異なります。自分の投資スタイルや目的に合わせて、適切に利用することが大切です。また、テクニカル指標は必ずしも正確ではなく、時には予想外の動きや誤ったサインも発生します。だからこそ、常に注意深く観察し、他の分析方法や指標と併用することが大切です。

 

「テクニカル指標は道具であって目的ではない。相場の本質を見極めるべきだ。過信するな。失敗するな。相場は常に変化するものだからだ。柔軟に対応せよ。自分自身を信じろ。成功する投資家であれ」

 

ロングとショートポジションとは

ロングとショートポジションとは、金融市場で取引する際の投資家の姿勢や戦略を表す言葉です。ロングとは、価格が上昇することを期待して資産を買うことを意味し、ショートとは、価格が下落することを期待して資産を売ることを意味します。

たとえ話で説明すると、ロングポジションは「買いたい」という気持ちで、ショートポジションは「売りたい」という気持ちです。例えば、あなたがスターウォーズのグッズが好きだとしましょう。あなたは新しい映画が公開される前に、グッズの価値が上がると予想して、お店でグッズを買います。これはロングポジションです。あなたはグッズの価格が上昇することを期待しています。そして、映画が公開された後に、グッズの価値が高くなったことを確認して、グッズを売ります。これで利益を得ることができます。

一方、あなたがスターウォーズのグッズが嫌いだとしましょう。あなたは新しい映画が公開される前に、グッズの価値が下がると予想して、お店からグッズを借ります。これはショートポジションです。あなたはグッズの価格が下落することを期待しています。そして、映画が公開された後に、グッズの価値が低くなったことを確認して、グッズを返します。これで利益を得ることができます。

ロングポジションとショートポジションの違いは、資産の所有権や取引の順序にあります。ロングポジションでは、資産を所有してから売ります。ショートポジションでは、資産を借りてから返します。また、ロングポジションでは、買うことから始めて売ることで終わります。ショートポジションでは、売ることから始めて買うことで終わります。

ロングポジションとショートポジションのメリットやリスクは何でしょうか?ロングポジションのメリットは、市場の上昇トレンドに乗ることができることです。市場が好調な時には、ロングポジションで利益を得やすいです。ロングポジションのリスクは、市場の下降トレンドに巻き込まれることです。市場が不調な時には、ロングポジションで損失を被りやすいです。

ショートポジションのメリットは、市場の下降トレンドに乗ることができることです。市場が不調な時には、ショートポジションで利益を得やすいです。ショートポジションのリスクは、市場の上昇トレンドに巻き込まれることです。市場が好調な時には、ショートポジションで損失を被りやすいです。

ロングポジションとショートポジションは、金融市場で取引する際の基本的な概念です。投資家は、自分の見通しや目的に合わせて、ロングポジションやショートポジションを取ることができます。しかし、どちらのポジションもリスクが伴うことを忘れないでください。市場の動きは予測できないことが多いです。だからこそ、常に冷静に分析し、適切なリスク管理を行うことが大切です。

「市場に逆らうな。流れに乗れ。強欲になるな。損切りせよ。相場の力は強大だ。感情に惑わされるな。バランスを保て。賢明な投資家であれ」by雲のヨーダ